国際結婚に学ぶ、世界共通の結婚生活の心得
最近では芸能界でも多くのハーフタレントやモデルが現れ、スポーツ界でも国際色豊かなバックグラウンドを持った選手たちが活躍していますよね。
その容姿や能力から憧れを持つ方も多い国際家庭ですが、そこに至るまでの国際恋愛や国際結婚に関しては言葉や文化、物理的な距離や金銭面での障害物が多く、大変そうだというイメージもあるのではないでしょうか。
かくして私も、イギリス人と国際結婚をした一人ですが、類は友を呼ぶという言葉の通り、私の周囲には国際結婚をした日本人の友人、知人が多くいます。
今回はそんな友人たちへのインタビュー内容を基に国際結婚の実情と、そこから学んだ結婚生活の心得をお伝えします。
国際結婚の実情
鎖国が明けて既に166年という月日が経ちましたが、島国で比較的閉ざされた環境にある単一民族の日本では未だに日本人同士の結婚が9割以上を占め、国際結婚の割合はなんと全体の3.3%!まだまだ少数だと言えます。(2015年度の厚生労働省統計)
今回はそんな少数派の皆さんに次の3つのテーマでインタビューを実施しました。
1、国際結婚ならではの苦労
2、国際結婚して良かったと思う点、自分自身が成長したことや学んだこと
3、国際結婚に関わらず共通して言える結婚の良さ
世界共通で言える結婚生活の心得
◆自分と配偶者は違う価値観、違う考えを持った人間であることを念頭に置く
毎年、離婚調査で離婚原因1位に浮上する「性格、価値観の不一致」、確かに結婚して数年しなければ分からないこともあり得ますが、結婚後に起こりえるすれ違いや誤解を防ぐたにも初めから互いの「違い」を理解することが重要です。
他人が共に生活するということは国が違えど、同じ国の人間であろうと、大変なことに違いありません。例え似た趣味を持って惹かれあった二人でも、同じ環境で学び働く関係だったとしても、同じ日本人でも「違う家庭」という「異文化」を持った人間です。相手の生まれ育った環境や価値観を尊重し、違うものを受け入れることで調和を生むことができるでしょう。
◆完璧を求めない
男性にも女性にも、結婚に対する何らかの「理想」や「憧れ」があると思います。
理想や憧れがあってこそ結婚に漕ぎ着けるわけですから、それ自体は決して悪いことではありませんが、それを相手に求めすぎて「要求」するようになれば、互いに苦しい関係になってしまうでしょう。
男女の出会いとは、時に「自分にとってどうプラスになるか」という物差しで見てしまいがちですが、結婚生活とはお互いが「完璧な人間ではない」ということを認め、だからこそ「互いが互いにとって必要な存在」であることを知り、一緒に成長していこうと「補い合い、支え合う関係」が必要とされます。
相手の不足な面に気づいたときにどうやって「変えさせるか」「要求するか」という考えに陥りやすいですが、少し視点を変えて「どうやって補い合えるか」を考えて相手を思いやることができれば少しずつ理想のカップルに近づいていけるかもしれません。
◆互いに依存しない健康的な夫婦関係を続けるためにも、「自立」が必要
先に述べたように、人生のパートナーとして夫婦間での協力、支え合いは必要不可欠ですよね。互いの不足な部分を補い合えれば、それは素晴らしい夫婦の形だと思います。
しかし、あまりにも互いだけを見つめて、二人だけの世界で生き続けると、互いに重荷になったり、極端な言い方をすれば共依存関係になりかねません。
国際カップルのみに関わらず、家庭内以外での人間関係や、熱中できる趣味、仕事、生きがいなど、「社会的アイデンティティ」を持つことで、精神的に自立し、鬱やストレスの症状を和らげ、夫婦間での話題も増え、マンネリを防ぎ、夫婦関係がより良好になるでしょう!