インナーチャイルドを癒すこと
皆さんインナーチャイルドという言葉をご存じでしょうか?
日本語の直訳だと”内なる子供”と訳されますが、本来の意味としては子供の頃の記憶や感情(主にネガティブな記憶とそれに伴う感情を消化できなかった自分が大人になった自分の中にいる状態で知られています。
一方でインナーチャイルドとは別に、アダルトチルドレンという言葉もあります。アダルトチルドレンは幼少期に安心できない環境下(例:アルコール依存症の親の元)に置かれて、子供らしくいられず、そのまま大人になってしまった人を意味します。
一見、インナーチャイルドとアダルトチルドレンを同じものの様に捉えがちですが、ここでは、インナーチャイルドをアダルトチルドレンを形成する要因の一つであると理解して頂きたいと思います。
幼少期の記憶と消化できなかった感情とは
皆さん、自分の幼少期の記憶等を思い出すことがありますか?忙しい日々の中なので意識しないと思い出す事など無いかもしれませんが。
私的な話になりますが、私はつい先月までオンライン上でできるヒーリングのコースを取っていました。そこで初めてインナーチャイルドという言葉を耳にしました。
聞き覚えのない言葉だったので少し理解するのに時間がかかりましたが、要するに
幼少期に培われたトラウマみたいなものです。
大人になってくると大体自分の行動パターン、物事の捉え方、性格、など分かってくると思いますが、自分のインナーチャイルド(幼少期のトラウマ)に気付く良い方法としては、自分の行動パターン、物事の捉え方、性格を見てみると良いかもしれません。
自尊心に特化したヒーリングのコースを行っている際に、私の”自己評価が低い”と認識しました。今までの自分の人生を振り返って見ると、第三者から見ると十分に物事を成しているのに、当の本人は自分の成果に気付かないことが多々あったので、自分が俗にいう”自信が無い”人ということは気付いていました。
幼少期の記憶を辿ってみると、やはり一番近くにいた両親の影響を受けていたことが分かります。私は母とは仲が良いですが、あまり褒められて育ったとう記憶がありません。
例えば学校のテストで良い点数を取ったとしても、母の反応がいまいちだったりすると、子供としては少し悲しいですよね。
承認欲求(他人に認められたい思い)が幼少期の親との関係によって培われるというのも耳にしますし、幼少期に親によって自分が十分であると認識できるか否かが大人になった自分の自己評価にもつながるのだと思います。
インナーチャイルドが大人になった自分に与える影響
幼少期の何らかの出来事、親との関係などによって負ったトラウマを抱えたまま大人になった場合どのような影響があるでしょうか?
”自己評価が低い自分”、”子供の頃にもっと褒められたかった自分”とその感情(承認欲求)を負ったまま大人になった私と主人との関係を見てみても気付くことがあります。
大人とは言っても、子供の頃に褒められたかった思いをパートナーに対して無意識に
求めてしまう事があります。
しかし、もし自分のパートナーが自分の求めている様な対応をしてくれなかった場合、
満たされない思いが募るばかりです。
パートナーは自分のご機嫌を取ってくれる人ではなく、お互いが自立し合った上で、自分と共に人生を歩んでいく人だと思います。
お互いを支え合うことができるとしても、自分の”自己評価の低さ”であったりを満たせるのはパートナーではなく、自分自身であるのだと思います。
インナーチャイルドを癒すこととは
幼少期のトラウマは人によってレベルが違うと思いますし、深刻な人は専門家の助けが必要な場合もあると思います。
私の場合はオンライン上で行えるヒーリングを通して自分自身のインナーチャイルドと向き合うことで、自分の考え方のパターン等、無意識に行っていた自己評価の低さに気付くことができました。
自分の課題に気付いた後のステップは意識的に考え方をプラスの方向に持っていくことだと思っています。
要は自分の心の持ち様な訳ですが、頭では分かっていても、ポジティブになることが難しかったり、過去のトラウマを中々消化しきれない場合もあると思います。
忙しい日々の中で自分に割ける時間も限られる方がほとんどだと思いますし、自分の傷口(トラウマ)が深く、治癒するのに時間がかかる場合、自分自身にせっかちになる時もあるかもしれません。
一生かかっても良いぐらいのゆったりとした心構え、自分の心に甘えられる環境を作っていくとそれだけでも自分自身にとって大きな力になると思います。
幼少期に囚われたトラウマというと、自分の両親を責めがちですが。私の親も、できる限りをして私を育ててくれたと思うので、そこに誰が悪い良いは存在しないと思います。
大人になった私自身が、自分の中にいるトラウマを負った子供(インナーチャイルド)と向き合って行くことが必要なのだと思います。
最後に、子供の頃に消化できなかった感情に向き合っていくことは、今後自分のパートナー、自分の子供との関係、そしてキャリア、日々の生活の向上に繋がると思います。
参考資料::https://biz-shinri.com/inner-child-922